ペットとニオイ

ペットとニオイ

犬や猫などのペットをご家庭で飼っている方で、「ペット臭いに悩まされたことが一度もない!」という方は、いらっしゃらないのではないかと思います。ペット自体の臭い、部屋の臭い、ペットが寝起きするマットの臭いなど、様々な臭いが生じるたびに対策に頭を悩ませていらっしゃることと思います。では、どのように家の中のペットの臭いを減らし、ペットと飼い主さんにとってよい環境を作ればよいか、お伝えいたします。

ペットの体臭

「ペットの体臭」と一言でいっても、体の部位により、臭いの原因と対策は異なります。では1つずつ見て行きましょう。

体全体の臭い

ペットの背中やお腹といった、広範囲の臭いがこちらです。獣臭い臭い、汗の臭い、尿の臭いが混ざったようなのが一般的なペット臭になります。まず、お伝えしたいのは、ペットが体臭を出すことは異常ではありません。人間もお風呂やシャワーに1日、2日入らないだけでも体臭がするようになりますが、ペットもこれと同じです。ご飯を食べて、動いて活動しているだけで、体臭はするものです。どのような方法を取っても、完全にずっと無臭になることはあり得ません。よって、一般的なペットの体臭については、「原因を完全になくす」ことはできませんので、「臭いが気になったらその都度臭い対策をする」が正解になります。以下、対策についてお伝えします。

[1] こまめに体を拭く

ペットも人間と同じで、体を動かした後は汗がでます。よって、散歩をした直後に、柔らかい布やタオルで体を拭いてあげることは、臭い対策として有効です。なお、ペットを拭いた布やタオルは、ペットの臭いがしみ込みますので、人間の洗濯物とは別にして、手洗いもしくは洗濯機で洗いましょう。

[2] 定期的にシャワーに入れてシャンプーする

人間と同じように、ペットもシャワーに入れて体をシャンプーしてあげましょう。人間はほぼ毎日シャワーや風呂に入って体臭対策をしますが、ペットはそこまで頻繁にシャンプーする必要はありません。一か月に1回か2回程度で十分です(シャンプーしすぎると、皮膚を傷める場合があります)。なお、人間の皮膚と、ペットの皮膚は異なりますので、人間用のシャンプーではなく、犬用、猫用といったペット用シャンプーを利用するようにしましょう。

(2) 特定の箇所が臭う

背中やお腹からは臭いがしないのに、特定の箇所から、いつもしない臭いがする。そんな時は、下記を試してみてください。

[1] 犬の肛門の臭い(肛門嚢)

犬の肛門には、左右にそれぞれ1つずつ「肛門嚢(こうもんのう)」と呼ばれる袋があります。(「肛門腺(こうもんせん)」とも呼ばれます)。この肛門嚢から出る分泌物の臭いは、犬一匹ずつそれぞれ異なり、犬の個体を識別する役割があります(犬が他の犬のお尻をかぐ行為は、「この犬はどの犬?」と確認する意味合いがあります)。

肛門嚢からの分泌物は、通常便と共に排泄されます。しかし、異常があると分泌物が排泄されず、たまる場合があります。こうなると、「犬の肛門が異常に臭う」ことになるのです。

この場合、飼い主さんは「肛門嚢しぼり(肛門腺しぼり)」を行う必要があります。犬のしっぽを持ち上げ、肛門腺をもんで押し上げます。こうすると、排泄されずにたまった肛門嚢からの分泌物が排出されます。この分泌物は大変臭う、かつ肛門から飛び出てきますので、服や布にかからないように気を付けてください。

[2] 口臭

ペットが口を開けたときに、いつもより臭いことに気が付いたら、それは歯周病である場合がほとんどです。ペットが若いうちは歯周病にかかることは稀ですが、ある程度歳を取ると、ほとんどのペットが歯周病にかかります。歯周病になる原因は、毎日歯磨きをしないことによる、歯周病菌の繁殖になります。これにより、膿ができたり、出血したり、歯茎の衰えが早くなるなど問題が起こります。

理想的には、毎日きちんと歯磨きしてあげるのがよいですが、おとなしく歯磨きをさせてくれるペットは少ない(つまり歯磨きさせるのが非常に大変で労力がいる)です。よって、飼い主さんもついつい歯磨きを怠ってしまいます。ただ、ここは飼い主さんが心を鬼にして歯磨きして上げるほか対策はありません。
歯周病が進行した場合は、飼い主さんができる対策はありませんので、獣医さんに連れて行ってあげてください。

[3] 便の臭い

ペットも人間と同じで、お腹の調子が悪い時には便の臭いが異常に臭くなることがあります。原因の多くは食生活にあります。消化に良くないペットフードを与える、高齢なのに若いペット向けの食べ物を与えるといった場合、消化不良を起こして、便の臭いが強烈になることがあります。これは100%、飼い主さんの責任です。
もし便の臭いがおかしい場合は、下記の対策をとってあげてください。

1. これまで与えていた食事を変える
長らく与えてきた食事を変えることは、飼い主さんにとってはかなり心配になるかと思いますが、より消化の良いものに変えてあげましょう。例えば犬の場合は、成犬用のドッグフードと、高齢犬のドッグフードは異なりますので、年齢に応じてぴったり合うドッグフードをあげるようにしましょう。

2. 食事にひと手間加える
食事自体は変わらないが、消化しやすいようにひと手間加えてあげる、という方法です。例えば、消化をよくするために軽く煮込んで柔らかくしてあげる(冷ましてから与えましょう)、細かく砕いてあげるといった対策です。食事と一緒に、消化を促進する薬やサプリを与えるのもよいですが、獣医さんに相談してから利用するのが望ましいです。

家の臭い

ペットを家の中で飼っていると、家中がペット臭くなります。これは仕方ないことなのですが、臭いを減らすための対策を取ることはもちろんできます。

まずは換気です。毎日家の窓を全て開けて空気を入れ替えましょう。これだけでも家の中のペット臭さはずいぶんと緩和できます。

そして換気の次は、部屋の消臭作業です。オゾン脱臭機、空気清浄機などを使って、臭いを取ります。臭いが特に強い時は、空気清浄機の「強力モード」「急速モード」を利用してください。空気清浄機の「強力モード」「急速モード」の利用や、オゾン発生器の利用は毎日行う必要はありません。「月に1回」「お客さんが来る直前」など必要なタイミングで行ってください。

最後にタオルやマット類の掃除です。ペットの体を拭くタオル、ペットの寝床のマットなどは、ペットの体臭を吸ってしまっているので、かなり臭くなっています。最低でも週に1度は交換することをおすすめします。

さて、いかがでしたでしょうか。ペットの臭いをうまく緩和して、快適なペットライフをぜひ送ってください!